クリムト

『クリムト』展を観に豊田市美術館へ。むかしこの美術館でフランシス・ベーコン展とジャコメッティ展を観たが、どちらも空いていて気持ちよく鑑賞できたので、今度もそうなのだと思いこんでいたら違った。チケットを買うのに並び、展示室はコンベヤー状態。知名度が違うのだ。
閉館まで何巡もするつもりだったが、1巡しただけでギブアップ。滞在時間は1.5時間。帰りに豊田市民芸館へ寄る予定だったが、外は暑いし気分もすっかり萎えたので、名古屋駅へ直行し、天むすとビールを買い込み帰路についた。
映画『黄金のアデーレ』を観て魅了された者としては、展示作品に『黄金』が少なかったことも物足りなかった。クリムトは『黄金』だけではないと展示は教えてくれたが、盲目は聞く耳を持てずふてくされてしまった。それでも『ヘレーネ・クリムトの肖像』をはじめとする肖像画や、ウィーン大学講堂に描かれるはずだった天井画に息をのみ、『ベートーヴェンフリーズ』の前で立ちすくんだ。分離派会館へ行き実物を観たいと思った。
目当てだった特装版の図録が品切れだったので、代わりにクリムトをもっと知ろうとムックを購入。帰りの車中Amazonで作品集を漁っていたら、TASCHENの完全作品集を見つたので、イギリスAmazonへ飛び価格を見て購入。じつはこの作品集はグッズ売り場にも置いていたが、価格はイギリスAmazonの2倍以上。すっかり気分をよくし、結果オーライとビールを呷った。