待ち焦がれた『ソール・ライター』展。昨年刹那に東京会場へ行こうとしたが、伊丹市立美術館への巡回を知り、逸る気持ちを抑えて待つことにした。
写真はプリントを見るべきだと言われるが、ソール・ライターのカラー写真はまさにその通りだった。色彩が豊かで鮮やか。そのせいか当時の空気を纏っているように見え、撮影されたその時その場にいるような不思議な感覚を覚えた。
閉館後柴田元幸さんの講演を拝聴。展示室に椅子が持ち込まれ、彼の写真に囲まれながら、彼が過ごした1950年代のアメリカ文化についてお話しをうかがった。