三鷹の森

ジブリ美術館へ。三鷹駅から玉川上水沿いを歩いたが、せせらぎや緑が気持ちよい素敵な道のりだった。思いがけず建っていた堀部安嗣さん設計の住宅も風景に溶けていた。
美術館では、たくさんのキッズに揉まれて短編映画『メイとこねこバス』を鑑賞し、スケッチやセル画に目を細め、蔦の絡まる鳥かごのような素敵な階段をのぼり、梅図かずお邸のようないやらしい外壁にダメ出しをしたりして、けっこう楽しく過ごした。
帰りに遠回りをしてスタジオジブリと二馬力の前を通ったが、どちらも建築のたたずまいが素敵だった。道路に面して門や塀がない。大きな樹や植物が境界の代わりになっていた。

二馬力の外壁はこけら葺き。暗色なので出しゃばらず、鮮やかな緑が浮かび上がっている。このような景色を見ると、まちにとっては建築の存在感はいらない。