住み心地

新宿のリビングデザインセンターOZONEで、『日本人と住まい―住み心地はどうですか?』展が開催されている。OZONEができて10年だそうだ。できてすぐのころ、日本初上陸のTHE CONRAN SHOPを訪れたのが懐かしい。この展覧会も興味があるが、そう簡単には行けないので、展覧会に併せて出版された本を購入した。
住み心地のよい家として7つのキーワードを挙げて、野沢正光さん、中村好文さん、村松伸さん、三谷龍二さんらが文章を寄せている。
章の間にはいろいろな写真が掲載されているが、空間の心地よさだけではなく、住み手が時間をかけて施すしつらえのほうがもっと大切だと書いている。たとえば、無垢の木のテーブルを、手を入れながらつきあっていく。その堆積が暮らしをかたち作っていくのだと。
以下はあとがきに書かれたメイ・サートンの言葉。

使い古された快適な椅子が一つもないような家には魂がない。私たちに求められているのは完璧ではなくて、人間的であることだという事実に、すべて煮つめられる。(中略)私たちは万事を統制しようとし過ぎていることになるだろうか?たとえば植物は室内を人間的にさせるが、それは統制できないものだからだ。人間の必要とするものに真の避難と養育の場を与えるためには、家は見せびらかす必要はない、ただ住み込めばよい。そしてそれには、生活を強化させるための能率がさほど重要なわけではない。テーブルに座った猫とか、花の咲いた球根の鉢、あるいは散らばった本でよい。

住み心地はどうですか?

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