届いた郵便物に「航空輸送禁止」というシールが貼られていた。”この郵便物・荷物は、航空輸送できない危険物又はその疑いがあるため、陸上輸送により振替輸送をします。”と書いてある。
品名を見て納得した。中身は『〇〇通信』という名の小冊子なのだが、「書籍」などにしておけばよかったものを、実名を書いたので通信機器かもしれないと判断されたようだ。冊数が多かったので厚みや重量があり、実際に小型機器が納まっているかのような姿形をしていた。
ところで、このシールは誰に向けたものなのだろう。冒頭に引用した文章は受取人に向けたものと捉えることができるが、他の文章はそうではないような書き方をしている。ネットを検索すると、元郵便局員という方が書かれたウェブページがヒットした。それによると、このシールは郵便局内部でのやり取りに用いられるもので、配達する時は剥がす決まりになっているそうだ。確かに、シールにも”このシールをはがしてから、配達・交付します。”と書いてある。それなのに剥がさずに配達された。
シールには、振替輸送を行った理由や差出人への説明方法、日付や郵便局名を書く欄があるが、どれも未記入だった。局員の怠慢なのか、それとも現在ではそれが常態なのか。それなら貼らなければよいのにと思ったが、このシールはやはり受取人へ向けたものなのだと思い直した。空路から陸路への変更により、配達が遅れることを知らせるためなのではないか。実際半日配達が遅れていた。