ぜいたくな学び舎

来年から武庫川女子大学に建築学科ができるそうだ。武庫川女子大学といえば、レンガタイルで統一された端正な校舎や、シックな黒い制服の女学生たちというイメージ。
歴史的建築物も所有している。フランク・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤新が設計した『旧甲子園ホテル』ライトが設計した帝国ホテルの支配人・林愛作とともに作り上げたこのホテルは、昭和5年に開業し、徳富蘇峰や高松宮殿下、ベーブ・ルースなど錚々たるメンバーが宿泊。「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と称されたとか。
武庫川のそばの緑豊かな小高い丘に建ち、遠目に2本の塔が木立を抜けて立つさまは印象的。実家が割と近く、小さいころから武庫川へ来るたび眺めていた。
そんな歴史的建築物が、来年から建築学科の学び舎として使われるそうだ。卓越された意匠や空間を肌で感じながら学ぶことができるなど贅沢なこと。学生もさぞや誇りに思うだろう。