ブラッド・メルドー

ブラッド・メルドーのピアノソロを拝聴した。会場はOBPにある住友生命いずみホール。
昨夏開催されるはずだった。数枚しかアルバムを持っておらず、ピアノソロの楽曲も無知だったが、聴いてみたいとチケットを入手。でも来日直前に行われた手術のせいで中止となった。
払い戻しを受けると熱は冷めた。11月に改めて来日が発表されても気は向かなかった。でも数日前再び火がついた。イープラスから届いた当日引換券発売のメールがきっかけだった。
来日を思い出し、検索してみるとツアーは始まっていた。ツイッターでは大絶賛だった。セットリストを見てみると、レディオヘッドの『Karma Police』やデビッド・ボウイの『Life on Mars?』、ビートルズ、ニール・ヤング、ボブ・ディラン。YouTubeに同じような楽曲のライブ映像を見つけたので視聴した。観終えるとすぐにチケット購入ページへ飛んだ。
素晴らしい時間だった。2時間弱で17曲。アンコール4回。最後は挨拶のためだけに出てきてくれた。ツアー最終日だったのでサービスしてくれたのだろうか。
演奏は、『Karma Police』も『Life on Mars?』もよかったが、ビートルズの『Golden Slumbers』に鳥肌が立った。組曲のようなアレンジだった。最後に演奏したガーシュウィンの『How long has this been going on?』は、原曲に素直なところが気持ちよかった。

終演後ピアノの傍へ行き、椅子の位置と座面の低さを確認した。右側の席だったので手元は見えなかったが、それ以外の部分は見えた。お尻を半分しか乗せないスタイルが面白かった。
椅子を低くすると、音量は出しにくいが繊細な演奏ができるそうだ。上述のライブ映像では手元が見えたが、10本の指が自由自在に繰り出されていた。次は左側の席に座りたい。
席といえば、クラシックホールは座席の幅が狭めなのだろうか。体が硬いので股が開いてしまうのだが、映画館では気にしたことがないのにここでは終始気になった。