佐々木マキさん

スーパーの雑誌コーナーに『暮しの手帖』。表紙画は佐々木マキさん。鏡の国のアリスの登場人物たち。ユニコーンとライオンの闘いを見ているアリスの顔は呆れている。
『暮しの手帖』を手に取るのはずいぶん久しぶり。松浦弥太郎さんが編集長のときはしばらく購読したが、仕事が忙しくなり、ゆっくり読めなくなったのでやめてしまった。松浦さんに対しても、啓発本のような著書を次々と出しはじめて魅力が失せてしまった。
松浦さんが編集長のころは、牧野伊三夫さんが毎号表紙を描いていたが、いまは描き手が毎号変わるようだ。それで最新号は佐々木マキさん。『暮しの手帖』にマキさんは意外だったが、潤いのない世の中なので、ユーモアがあり穏やかになる絵を、と編集長がリクエストしたのだとか。現在の編集長は、北川史織さんとおっしゃる生え抜きの方だそうだ。松浦さんが辞めたあと、本上まなみさんの旦那さんが就任したと聞いたが、すでに交代していた。
ところで、公式サイトでバックナンバーの表紙を眺めていて気がついた。上述の編集長ごとにタイトルロゴの書体が変わっている。セリフ体は共通しているが、かたちが微妙に違う。ロゴはコロコロ変えるものではないと思うのだが、松浦さん以前も違っているのであまり頓着していないのだろうか。花森さんの時代はどうだったのだろう。