観心寺

中宮寺参拝の夜、如意輪観音について調べると、大阪にも一体お祀りされていると知った。
その如意輪観音像は河内長野にある観心寺のご本尊。国宝で秘仏というマニア垂涎の仏様だそうだが、ちょうど特別に開扉されると知り、素敵なタイミングに嬉々とした。
駅からバスに揺られて15分。境内はにぎやかで金堂にはたくさんの参拝者。中列までしか進めず輪郭はぼんやりしていたが、ふっくらしたお姿を見て取れたし、ところどころに残る極彩色も確認。でも残念ながらお顔の表情までは見えず。悶々として隣を見れば単眼鏡を覗いている。連れによく見えると話しているのを聞き、そんなにすごいアイテムなのかと帰りにヨドバシへ。
このお寺の由緒はなかなかのもの。金堂で購入した本によれば、役小角が草創し、弘法大師が開基。嵯峨天皇が大使を厚く信任したことから、その後も天皇家と深いつながりを持ち、後村上天皇はこの地でしばらく政治を行った。楠木正成は子供のころ、この寺の中院で仏道修行に励んだとか。境内には役小角のお堂や正成の首塚があり、後村上天皇御陵への参道が開いていた。