長いおつきあい

バッグはショルダーバッグが好み。なで肩なので、肩には掛けずにたすき掛け。子供っぽいと言われるが、両手が使えるので便利。話がそれるが、いま小さな扇風機が流行っている。片手に持ち、もう一方の手にはスマホ。さらにカップを持っている強者がいたが、危なっかしくて見ていられない。ならば手が使えるように、首からアタッチメントを下げている方もいる。ファンシー好きな日本人には格好のおもちゃだが、みっともないのでやめたほうがよいと思う。
ショルダーバックは『CANO』というブランドの『2way tote』を愛用している。個人作家さんの作るバッグだが、買い替えしながら10年くらい使っているだろうか。
はじめて知ったのは洋服屋さんのWEBサイト。蝋引きされたコットンキャンパス、プレーンでスクエアなカタチ、太いストラップ、なんでも放り込めるサイズ。すべてが好みだった。
ネットを検索してウェブサイトを見つけ、コンタクトを取ると色見本を送ってくれた。いろんな色があり目移りしたが、たしか最初に購入したのはベージュだったか。ほかにレンガ色も持っているが、よく使う色は黒。これだと仕事にも使えるので都合がよい。
お気に入りは末長く使いたいので、同じものを作り続けてくれることがうれしいしありがたい。大きなブランドではこうはいかないだろう。先日読んだ皆川さんの本に書いていた。ささやかに見える手作業の積み重ねが、働く日常のほぼすべてだとすれば、それがミナにとっていちばん重要なこと。このバッグの作家さんも、同じように感じているだろうと思う。
このたび黒を新調した。いつまでこのバッグを持つだろうと思うが、ほかのバッグを持つ姿を想像できないので、きっとヨボヨボになっても持っているだろうと思う。