器のための美術館

二度目のルーシー・リー展は金曜日の午後。混んでいるかと思って行けばその通りだった。コンベアに乗せられたように来館者が次々と建物へ吸い込まれている。前回は空いていてゆっくり鑑賞できた。認知度が低いのだとほくそ笑んだのに。展...

Carte

寒風吹き荒ぶなか恵文社一乗寺店へ。お目当てはロベール・クートラス展。昨年末『暮らしの手帖』で紹介されていたのを見て衝撃を受けた。それは石井一男さんの絵を観たときと同じ感慨だった。石井さんの絵もクートラスさんの絵も、背景が...

最後の忠臣蔵

今年最後の映画。終始泣きっぱなしだった。これまで観たなかで一番泣いた作品かもしれない。ラストシーンは嗚咽をこらえるのに必死だった。監督は杉田成道さん。この方が監督なので観ることにした。彼は20年におよぶ『北の国から』の演...

有終の美を飾る

サントリーミュージアム天保山の営業最終日。たくさんの客で賑わっていた。営業期間は16年だったそうで、長いか短いかわからないが、とにかくいろいろな展覧会を観賞した。中でもコレクションを代表するグラフィック作品の展示は欠かさ...

TRON: LEGACY

まさか続編が作られるとは。前作の公開は中学生のころなので、30年ぶりになる。前作で15分しか作れなかったフルCGは、現在では意のままに作れるが、前作の世界観を壊さないように抑制がきいていた。Daft Punkの音楽が耳に...

大和文華館

名品が多数所蔵されていると知り、ちょうど耐震改修を終えてリニューアルオープンするというので出かけたら、設計は吉田五十八さんだとおっしゃるので驚いた。どうりで配置がすばらしかった。林のなかを緩やかに上るアプローチ。右にカー...