Have Time To Shoot

COVID-19のせいで観たい映画がいくつか延期となっている。『007 No Time To Die』もそのひとつで、昨年4月の公開が同年11月へ延期し、今年4月に再延期。MGMとプロデューサーは先週末、10月に再々延期すると正式発表。わが国は相変わらず公開日未定のまま。
映画館の迫力ある画面や音響のもとで観たいのはやまやまだが、早く観たいので配信でもかまわない。でも製作サイドはそういうわけにはいかないだろうか。製作費2.5億ドルに加えて利子も溜まっているだろうから、配信の収入だけではまかなえないかもしれない。『ムーラン』は米国だけで2.6億ドルも稼いだそうだが、盤石のディズニーだからできたことで、『007』は同じようにはいかないのかもしれない。だから『TENET』は劇場公開に踏み切ったのだろう。
公開延期の厄災は収入がないことだけでないようだ。『007』ではタイアップされた腕時計や携帯電話などを使っているが、これだけ時間が経てば最新モデルでなくなってしまう。でも企業としては最新モデルを使ってほしいし、最新モデルが映ってほしい。だから援助をしている。
10月へ延期となり時間ができたので、一部の企業が撮り直しを望んでいるとか。いやもしかして逆か。撮り直しをすることになったので10月へ延期されたのだろうか。