福笹をいただきに西宮神社へ。行列を覚悟したがそんなことはなく、30分ほどで参拝を終えた。
予定はこれだけだったが、拍子が抜けてしまったので、このまま帰るのが嫌になった。梅田に着くと11時だったので、昼ごはんを食べようと思って閃いた。今日こそは『本みやけ』でステーキ重をいただこう。行くたび長蛇の列を目にしてあきらめていたが、今日は開店直後だったせいか数人しか並んでおらず、30分ほどで席に着けると言うので待つことにした。
席に着くなり味噌汁と漬物が載せられたお盆が置かれたが、そのタイミングが絶妙だった。カウンター席なので店員が見渡せるが、店主の指示のもとてきぱきと動く店員の給仕が気持ちよかった。お肉もやわらかくて美味しく、重箱に敷き詰められた姿に見とれてしまった。
喫茶店で食後のコーヒーを飲みながら、映画でも観て帰るかと調べたら、ナナゲイで装幀者・菊池信義さんのドキュメンタリー『つつんでひらいて』が上映中。装丁にはとても興味があるし、監督が西川美和さんの愛弟子だというので観に行った。予期せず上映後に監督が登場し、装丁のことや菊池さんのエピソードなどを聞かせてくれた。菊池さんご自身が造本に参加し、赤字必至と微笑みながらおっしゃっていたパンフレットも購入。監督にサインまでしていただいた。作品ももちろんよく、ソフトが発売されたらぜひ手元に置きたい。
作中写っていたご本人の著書が読みたくて書店へ寄ると、ちょうど菊池さんのコーナーができていて、その本も置いていたので、芹沢さんの装丁について書かれた本と一緒に購入した。
今日の一連の出来事は恵比須様のご利益だろうか。ニヤニヤしながらそんなことを考えた。