ジェンダーレス

ネットニュースに、”無印良品が1年ぶりに「スカート」を発売。脱「天然素材・ジェンダーレス」で客離れに歯止め”との見出し。来年の春夏衣料の展示会を受けての記事のようだ。
無印良品のパジャマのサイズが、「S〜M」「L〜XL」の2サイズになってしまったことを前に書いた。無印良品へ理由を問い合わせたが回答はなく、ネットを調べてもわからなかったのだが、「ジェンダーレス」によるものだった。男女兼用の商品に適用されていたそうだ。
社会的、文化的性差をなくすことを「ジェンダーレス」、それを体現したものが「ジェンダーレスファッション」だそうだ。前者は言葉だけ知っていたが、後者ははじめて耳目に触れた。
若い男性のファッションでずっと気になっているスタイルがあったのだが、それがまさしくジェンダーレスファッションだった。上下とも同色同素材でルーズシルエット。色は淡く、素材はテロンとした化学繊維。はじめて見た時はパジャマを着ているのかと思った。
ジェンダーレスファッションの流行は、世界のハイブランドから町の洋品店に至るまで広がっているそうだ。無印良品も昨年その波に乗り、アイテムの半数を男女兼用にすると意気込んだそうだが、受け入れられなかったということだろう、売上が減少してしまったそうだ。
単に衣服の流行なら1シーズンで廃れるが、ジェンダーレスファッションの流行はそう簡単に廃れないかもしれない。でもそのファッションを身に着けるのは若者だけなのだから、他の多くの年代に対しては、これまで通りオーセンティックな製品を提供してほしい。女性のファッションの傾向はよく知らないが、スカートをやめるなどあってはならないのではないか。
良品計画の現在の社長は、ファーストリテイリングで取締役を務めていた方だそうだが、ユニクロと無印良品では哲学が異なるのだろうから、土台無理があるのではないだろうか。