ダイソン掃除機

自宅の掃除機はダイソンのスティックタイプ。このごろ吸引力が弱くなったと感じていたが、原因が判明。ヘッドを掃除しようと目近に見ると、青い蛇腹ホースが破れ、パックリ開いていた。
さてどうするか。ダイソンのウェブサイトを訪れると、交換用パーツとしてヘッドが販売されていたが、21,450円となかなかのお値段。楽天市場やYahoo!ショッピングでは15,000円ほどで手に入るようだが、それでも高いと感じる。それより15,000円で利益が得られるのであれば、ダイソンの価格は適切なのだろうか。何だか馬鹿らしくなったので、『マキタのターボ・60』へ買い替えるか。
いやいやもったいない。さらに検索してみると、ヘッドの互換品を見つけた。本物に似せてつくられた偽物。品質が気になるがとにかく安い。5、6,000円で手に入る。このようなものがあったのかと感心したが、互換インクやトナーと同じ原理。純正は高いから安い互換品が生まれる。
面白くなってきたのでさらに検索すると、究極の商品が現れた。それは蛇腹ホースだけの販売。自分で交換するというわけだが、YouTubeにある作業動画を見てみると、自分にもできそうだったので試しに購入。パーツ1つだけなので、送料込みで420円からという価格も気に入った。
動画が丁寧なので難なく分解できた。特殊なネジだったがドライバーが付属していた。パーツをすべて外し、いよいよ蛇腹ホースの交換というところで問題発生。購入した蛇腹ホースが大きかった。
うちの製品はV8 Slim Fluffyなので、V8の文字が入った商品を選んだのだが、V8とV8 Slimは似て非なるものだった。V8 SlimはV8を日本向けにコンパクトにした製品だそうで、パイプやヘッドがV8より短く小さかった。購入した商品の販売ページを確認すると、「※注意V8slim/V10slimには対応していません」と書かれていた。商品はパーツ1つだけだし、V8 SlimとV8が別だと思っていなかったので、商品情報を読んでいなかった。V8 Slimに対応した商品を購入し直し、難なく交換できた。V8対応品に比べ販売店が少なく高額だったが、間違えた商品分を合わせても2,000円で済んだ。
ところで、調べると5年使っていたが、その程度で壊れてよいのだろうか。ヒンジ部分は前後左右によく動くので、蛇腹ホースを用いれば遅かれ早かれ破れてしまう。だからあれほど蛇腹ホースが販売されている。初期モデルには用いられておらず、他メーカーの掃除機には採用されていないようなので、格好のよさであのようにしているとしか考えられないが、耐久性を犠牲にした格好のよさはいらない。

警告を軽んじてはいけない

蒸気音が大きくなったので、そろそろ炊き上がる頃かと炊飯器を見に行くと、ディスプレイが消えていた。炊き上がると消える仕様なのだが、音が鳴らなかったし、自動で切り替わる保温ランプが点いていない。試食すると炊き上がっていなかったので、さらに炊飯しようとメニューボタンを押したが、ディスプレイが点かず音も鳴らない。コンセントを抜き差ししても変わらなかった。
取扱説明書ではわからなかったので、「ディスプレイが点かない、音が鳴らない」でインターネット検索をすると、電池切れではないかとのこと。でも電源プラグをコンセントに差している間はAC電源で作動すると取扱説明書にあるので、この症状に電池は関係ないだろう。それより驚いたのは、炊飯器に電池が入っていること。予約炊飯をしたことがないし、電源プラグも差しっぱなしなので、考えたこともなかった。ちなみに、電池交換は通常メーカーへ依頼するようで、5千円ほどかかるようだ。10万円の高級炊飯器ならいざ知らず、1万円で購入した炊飯器では躊躇してしまう。
顛末を記録しておこうと動かなくなった炊飯器を撮影した。いつの間にか変形してしまった蒸気口を撮影したが、その上の警告文を読んで息を呑んだ。やはり電池切れでなく故障したのだ。
炊飯器はキッチンのワークトップに置いているが、ワークトップが小さいので作業スペースが減ってしまう。だから炊飯器の上にキッチンペーパーを敷き、そこも作業スペースとして利用していた。ふきんはだめでも紙なら大丈夫だろうと考えていたが、水分が繊維の間で膜となり、蒸気が十分に排出できなかったのではないか。だから蒸気口は変形し、熱で配線を痛めてしまったのではないか。ディスプレイや操作ボタンへの配線はヒンジ部分を通っていると思うが、そばには蒸気口がある。故障なら修理を依頼するしかないが、蓋の交換などで購入金額を上回るだろう。買い換えることにした。
ヨドバシ・ドット・コムで東芝とタイガーの3合炊きが1万円で販売されていたが、無印良品の3合炊きはさらに安く8,990円だった。炊けるだけでよいので、IHや圧力、炭釜や土鍋釜はいらない。それより無印良品の3合炊きは、ディスプレイや操作ボタンが蓋ではなく胴体についているので、今度のような故障は起きないだろう。一気に心が傾いたが、レビューを読んで萎えた。蓋についているパッキンが外して洗えないそうだ。画像を見るとリング状のパッキンがついているが、なぜ取り外して洗える内蓋のほうにつけないのだろう。お店で実物を確認したが、パッキンの断面がコの字なので、掃除に手間がかかるかもしれない。あきらめてタイガー製品を購入したが、こちらもいまいちだった。
1つはディスプレイが暗かった。キッチンライトを点けても視認性が悪かった。グレー液晶がその一因なのではないか、地と文字にメリハリがなかった。もう1つは音が小さかった。炊きあがりを示す音が、戸を閉めた隣室に届かなかった。ボタンのクリック音はさらに小さくかすれていた。
これらは故障した製品には見られなかった。 タイガーは炊飯器では象印に次いでNo.2だそうだが、高額製品にばかり注力し、低額製品はいい加減につくっているのかもしれない。

小田さんは終活を始めたのだろうか

録画していた『クリスマスの約束』を見た。最終回なので見ることをためらい、いままでぐずぐずと引き延ばしていた。小田さんが番組終了を宣言するところを見たくなかった。
最終回は放送時間が最も長く、2部構成になっていた。とはいえ、第1部は小田さんやアーティストの登場はなく、過去の放送から『22’50”』と『最後のニュース』を、第2部は新しい収録パートが序盤と終盤にあり、中盤では過去の放送をダイジェストで振り返っていた。
テーマ曲『この日のこと』の詞にあるように、この番組の真髄はゲストとの共演だと思う。印象深かった演奏は、2003年は財津和夫さんの『青春の影』、根本要さんの『木蓮の涙』。2004年は山本潤子さんの『卒業写真』。2006年の斉藤哲夫さんははじめてお目にかかったが、『グッド・タイム・ミュージック』はお気に入りの曲となった。2007年はさだまさしさん、くるりの『JUBILEE』、矢井田瞳さんとの『恋バス』、佐野元春さんの『SOMEDAY』。『恋バス』は番組で生まれた曲だが、小田さんのコーラスワークがすばらしく、最後の対旋律に鳥肌が立つ。2013年は吉田拓郎さん、2014年は細野晴臣さん、2015年は和田唱さん。唱さんとのパートはレギュラー化したが、マンネリに感じていた番組に新風を吹き込んだと思う。2016年の宇多田ヒカルさんは、2001年の初回放送で出演を依頼した1人。同じ依頼をした桜井和寿さんは翌々年に出演を果たしたが、宇多田さんは15年かかった。ようやく時が満ちたのだろうか。2017年の熊木杏里さんの『新しい私になって』は、2006年の資生堂のCM曲。制作現場が上田義彦さんの『プロフェッショナル仕事の流儀』に映っていた。2019年はKANさん、松崎ナオさんの『川べりの家』。KANさんはこの頃はまだお元気で、カウント出しが可笑しかった。2021年は長屋晴子さんの『Mela!』。意外だったが、歌番組で小田さんの『キラキラ』を歌った縁だそうだ。
最終回を見てからというもの、保存している過去の放送を順に見ているが、2007年の放送を見ていてハッとした。提供テロップの背景でくるりと小田さんが『ばらの花』を演奏している。すぐさまウェブサイト『Far East Café』へ飛び、DVDソフト『LIFE-SIZE 2007』の商品ページを確認すると、「くるり 京都音楽博覧会」の文字。やはり収録されていた。当時は『LIFE-SIZE』のことを知らず、『京都音楽博覧会』のソフト化もなかったので、すっかり忘れてしまっていた。念のため『Far East Café』へ問い合わせると、30秒程度だが収録されているとのこと。くるりの『ばらの花』はお気に入りの曲だが、この演奏は別ものと化している。『恋バス』同様コーラスワークが光るアレンジで、やはり最後のパートの対旋律に鳥肌が立つ。佐橋佳幸さんのギターが彩りを添えている。
収録されているのであれば購入したいが、もはやそれは叶わない。『LIFE-SIZE』は小田さんの事務所が制作販売している商品で、小田さんの活動を記録した月刊の新聞『Far East Café PRESS』の購読会員でなければ購入できないのだが、昨年11月20日に新規購読会員の募集が終了してしまった。
PRESSは2025年10月号で終了し、以後の情報はウェブで紹介していくそうだが、ウェブ会員制に移行するでもなく、詳細は後日となっている。時間があるので追々発表されるのだと思うが、一方である疑念が頭をもたげた。小田さんは活動の終了を決めたのだろうか。「さよならは言わない」と言いながら、いよいよそのときが近づいてきて、自然消滅や事後報告ではいけないと考えを改めたのだろうか。だからまずは身辺整理とモバイルサイトを閉鎖し、『クリスマスの約束』や『Far East Café PRESS』を終了することにしたのかもしれない。でも募集終了は11月20日なのに、告知したのは11月1日。猶予がひと月もないとは非常識ではないか。おかげで『明治安田 Presents Kazumasa Oda Tour 2025 みんなで自己ベスト!!ツアー』のチケット先行予約の機会を得ることができなくなった。
PRESSの購読会員になれば、DVDソフトやグッズの他に、コンサートチケットを購入することができる。コンサートが近づくと番号を記した紙が同封され、申し込みページにアクセスすることができる。チケットは抽選制とのことだが、希望会場や公演日で一度も外れたことはなく、申し込めば必ず入手できていたので、手間の必要なチケットサイトで購入するより便利だった。
会員は1年と半年の2通り。熱狂的なファンはおそらく1年会員を継続し続け、チケット申し込みの機会を逃すことはないのだろうが、私はコンサートのときだけ半年会員になる俄かファン。ウェブサイトもたまにしか訪れないので、知らなくても文句は言えないか。
長くなってしまったが、最後にもうひとつ。『クリスマスの約束 2007』では、『JUBILEE』の他に『ばらの花』も演奏していた。しかも京都音楽博覧会バージョン。『クリスマスの約束 2014』でも過去放送のダイジェストがあり、そこに少しだけ映っていた。これもすっかり忘れてしまっていた。

AFEELA 1

出典:AFEELAウェブサイト(https://www.shm-afeela.com/ja/product/afeela1/#design-detail)

CES® 2025にて、ソニー・ホンダモビリティ初の量産車『AFEELA 1』が発表された。本日より米カリフォルニア州にてオンライン予約が開始されるようで、価格はタイプ『Signature』が$102,900(1,628万円)から、タイプ『Origin』が$89,900(1,422万円)から。発売開始は2025年、納車は『Signature』が2026年中旬、『Origin』は2027年。日本での発売や納車も同時期となるようだ。
2タイプの違いは外装色や内装色の選択肢の有無、後部座席用の映像モニターの有無、バックミラー、ホイールサイズ。発売前なので情報を控えめにしているのかもしれないが、それでも価格差は200万円。軽自動車やコンパクトカーが新車で購入できる金額。
それにしてもなぜ1,500万円もするのだろう。純粋な製造コストの積み上げなのか、それとも多額のブランディングコストが上乗せされているのか。YouTubeに発表内容を解説する動画があがっているが、そのうちの1つに、従来の「車」にない部分にコストがかかっているのだろうと話していた。
それは屋根の美観を損ねてまで設置された運転支援システムのことだろうか。車内外に18個のカメラ、1個のLiDAR、9個のレーダー、12個のソナーが搭載されているそうだ。あるいは、ソニーの360 Spatial Sound Technologiesや、Dolby Atmosを享受するためのエンターテイメント設備のことだろうか。ダッシュボード、ドア、天井、リアだけでなく、シートとヘッドレストの間にもスピーカーが設置され、ロードノイズを低減させるためノイズキャンセリングシステムが装備されているそうだ。
エンターテイメントといえば前面に設置されたメディアバー。CES® 2023で初披露された試作車ですでに備わっていた。概要一覧ではトップに掲示され、動画まで用意されている。余程お気に入りの機能なのだろうか。でもバーに表示された言語はどれも英語。「Have a Nice Day !」は見た目に格好よいかもしれないが、「よい一日を!」と表示されればどのように感じるのだろう。

オプトアウト

久しぶりに現れた「今すぐバックアップしましょう」のポップアップ。仕事始めの日なので現れたのだろうか。いや、それなら昨年仕事納めの日に現れるべきだろう。
いつものように拒否しようとして戸惑った。「バックアップのオプトアウト」という言葉はおそらく初めて。これまでは「拒否」や「今はスキップ」という言葉だったはず。
Opt outも初めて。辞書を引くと「業務を逃れる」「身を引く、脱退する」とあるが、ピンとこないのでネット検索すると、個人情報についてのページが上位を独占。個人情報取扱事業者が個人データを第三者に提供する場合、その個人データの本人から同意を得なければならないが、これをオプトアウトと言うようで、マーケティングの場合、ユーザーに許可を得ることなく広告メールなどを配信することをオプトアウトと言うそうだが、2002年に施行された新法により原則禁止となったそうだ。
これらに感化され、拒否する言葉をオプトアウトへ変更したのだろうか。でもどれだけの人がこの言葉を知っているだろう。おそらく過半の人は知らないだろう。
それともこれはマイクロソフトの策だろうか。知らない言葉で煙に巻き、「バックアップで続行」をクリックさせ、5GBの無料Microsoftストレージでは足りないと有料プランを契約させる。
5GBの無料Microsoftストレージとは『OneDrive』のことだが、これは『Microsoft 365』に含まれるサービス。マイクロソフトの売上は『Azure』や『Microsoft 365』などのクラウドサービス頼みなので、釈迦力になっているわけだ。でもこのポップアップは独占的状態ではないのだろうか。クラウドストレージサービスを行う企業は他にもあるが、このように出現させることはできない。

航空輸送禁止

届いた郵便物に「航空輸送禁止」というシールが貼られていた。”この郵便物・荷物は、航空輸送できない危険物又はその疑いがあるため、陸上輸送により振替輸送をします。”と書いてある。
品名を見て納得した。中身は『〇〇通信』という名の小冊子なのだが、「書籍」などにしておけばよかったものを、実名を書いたので通信機器かもしれないと判断されたようだ。冊数が多かったので厚みや重量があり、実際に小型機器が納まっているかのような姿形をしていた。
ところで、このシールは誰に向けたものなのだろう。冒頭に引用した文章は受取人に向けたものと捉えることができるが、他の文章はそうではないような書き方をしている。ネットを検索すると、元郵便局員という方が書かれたウェブページがヒットした。それによると、このシールは郵便局内部でのやり取りに用いられるもので、配達する時は剥がす決まりになっているそうだ。確かに、シールにも”このシールをはがしてから、配達・交付します。”と書いてある。それなのに剥がさずに配達された。
シールには、振替輸送を行った理由や差出人への説明方法、日付や郵便局名を書く欄があるが、どれも未記入だった。局員の怠慢なのか、それとも現在ではそれが常態なのか。それなら貼らなければよいのにと思ったが、このシールはやはり受取人へ向けたものなのだと思い直した。空路から陸路への変更により、配達が遅れることを知らせるためなのではないか。実際半日配達が遅れていた。