ミッドナイト・イン・パリ

昨夜は錦織君の敗戦に悶々としてなかなか眠れなかったのに、今朝は早くに目が覚めてしまった。外を見れば土砂降りで、今日は一日部屋で過ごそうとカレンダーを見れば1日。映画の日。無性に映画が観たくなり、上映作品を片っ端から調べたがどれも食指が動かない。そんな中『ミッドナイト・イン・パリ』がまだ上映していたのでこれにした。
もともと観るつもりだったのだが、主人公の婚約者=レイチェル・マクアダムが、どうやら悪い女を演じていると聞き、躊躇していたらすっかり忘れてしまった。たしかにそのような役どころだったが、陰険でも悪質でもなくただのマイウェイなお嬢様。ウディ・アレン作品にはめずらしいキャラクターだと思うが、彼女を使いたかったのだそうだ。
ほかにも『TAXI』や『インセプション』に出演したマリオン・コティヤールや、『M:Iゴーストプロトコル』で殺し屋を演じたレア・セドゥなど魅力的な女優が出演していて、アレンさんは75歳を過ぎてもあいかわらずモテる。彼の作品が傑出しているのは、イマジネーションに刺激を与える魅力的な女優のおかげでもあると思う。
主人公のオーウェン・ウィルソンはウディ・アレンのキャラクターを生き写したと思うが、彼の風貌はアメリカ西海岸風なので、パリにはそぐわない気がした。ところでウディ・アレンはもうNYを舞台にしないのだろうか。本作はパリだし、秋と来年に公開される新作の舞台はロンドンとローマだそうだ。ウディ・アレンの描くNYが好きで、彼のおかげでNYに目覚めた。