原始の森

昨年は仕事に忙殺され、あまりよいものを観ることができなかったので、今年はたくさん観ようと思う。実家からの帰りに書店へ寄り、上田義彦さんの『QUINAULT』を手に入れた。
上田さんをはじめて知ったのは、原研哉さんがブックデザインを手掛けた写真集『PORTRAIT』。敬愛する山本夏彦爺をはじめ、日本の知の遺産というべき方々の肖像を記録したもの。
QUINAULTとはアメリカンインディアンによって名づけられた原始の森で、人の手が一切入らない鬱蒼と生い茂った森だそうだ。日本では白神山地や屋久島などを思い浮かべるが、これらの森とはまったく異なる雰囲気を持っている。年中止むことがないという雨のせいだろうか、どの写真もしっとりしている。 幽玄が渾然となった美しい世界。

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