埼玉最後の休日

7週間ぶりの休日。そして埼玉最後の休日。国立へ行き、紀伊国屋スーパーの買い物袋を手に入れた。ミーハーなお袋のリクエストだ。
国立は一度訪ねてみたかった。敬う人たちが暮らすまちを見てみたかったし、林雅子さんの『ギャラリーのある家』を覗いてみたかった。結局見つけられなかったが。
国立駅からまっすぐ延びる大学通りが気持ちよかった。たっぷり育った桜並木や、足元に咲く様々な花。通りに面して瀟洒なテラスハウスが軒を並べ、まるで異国のような雰囲気。でもその先にはニュースで話題になった高層マンション。たしかにこの通りの風景を台無しにしていた。
午後は友人と合流し、お台場のノマディック美術館へ。少年と象の写真につられて観に行ったが、展示が仰々しくて白けてしまった。きちんと観たのは第一回廊までで、インターバルの長編フィルムは最後まで観ずに、第二回廊では足を止めることがなかった。
自然をあるがままに撮影したというが、どうにも作為的に見えた。1,900円という入場料も安くない。でもそのうちの1/3が、坂茂さんの建築鑑賞代だと思えば気が済むか。
そのあと東京ミッドタウンを少し散策。彼方に東京タワーが見える公園が気持ちよかった。これでもかというほど並んだ高級ブティックにはうんざりしたが、とらやの巨大な暖簾は美しく、MUJIには新しい息吹を感じたりした。