徳島

仕事でお世話になっている方の結婚披露宴に出席したが、驚いたのは参列者の数。総勢160名。こんなに大勢の披露宴ははじめてだった。彼と奥さんは2人だけで式をあげ、披露宴はしないと決めていたそうだが、「日ごろお世話になっている方たちにお披露目しないでどうするんだ!」と、彼のお父上が幹事となり準備されたそうだ。
そのお父上と、披露宴の前夜に2人きりで飲んだ。ちょうどいま徳島で仕事をしていて、お父上の会社に手伝ってもらっている。お父上とは数回電話で話しただけでこの日が初顔合わせ。学生のころから空手を続けているという躯体はがっしりしていて、性格もとても真面目でまっすぐな方。通りの少ない深夜の赤信号もぜったいに渡らない。そんなお父上が、何度も人付き合いの大切さを説いていた。「いま私がこうしていられるのはまわりの皆さんのおかげ。だからあいつから披露宴をしないと聞いた時、とんでもないって叱り飛ばしてやりました」
出席者の半数が仕事仲間とお父上の空手仲間というユニークな編成だったが、空手仲間が披露する型や、他にもさまざまな余興があり、とても楽しい披露宴だった。
朝から披露宴の時間までどう過ごそうか考えたが、徳島ははじめてなので何も浮かばなかった。仕方がないので、映画で観た眉山に登ったり、徳島城跡を歩いたりしたが、それでも時間が余ったので、部屋へ戻り長風呂と『天地人』を楽しんだ。