悠久

京都御所の一般公開に参加し、そのあと『長谷川等伯』展を鑑賞した。
はじめての御所参拝。建礼門(けんれいもん)、紫宸殿(ししんでん)、清涼殿(せいりょうでん)などがよかったが、それより回廊や渡り廊下ばかり観ていた。

紫宸殿回廊。きれいに塗られた朱色と瓦の銀色、床の白石のコントラストが美しい。

紫宸殿の裏側にある渡り廊下。グリッドラインが桂離宮を思わせる。

休憩がてら、御所のそばにある『虎屋菓寮』へ。設計は内藤さん。御殿場に次ぐお店。
室内は撮影できなかったが、天井の木製ルーバーが軒先まで延び、リズムを生んでいた。

最後は長谷川等伯展。無謀にも初日。でも会場に着いたのが16時を過ぎていたので、入場制限は解かれていて、襖絵や屏風絵を引いて見られるくらいに落ち着いていた。
観たかったのは、楓図壁貼付、山水図襖、千利休像、柳橋水車図屏風、達磨図、枯木猿猴図、松林図屏風。なんてぜいたくな並びだろう。ため息がこぼれ、うっとり見惚れた。そしてフィナーレの第10室・松林図屏風の前で昇天。枯木猿猴図は後期展示なので、もう一度来なければ。