禁煙国家

ブータンが世界初の禁煙国になったとニュースが伝えていた。国内での煙草の販売を全面禁止し、国外から持ち帰った煙草には100%の関税をかけるそうだ。
大したものだが本当に実行できるだろうか。疑問に思ったので、ブータンと喫煙について調べてみると、そもそもブータンの喫煙率はとても低かった。
ブータンはチベット系とネパール系の民族が大半を占めるが、山岳に住むチベット系民族は煙草を吸わない。また、敬虔な仏教国であるブータンでは、古くから煙草は悪とされているので、値段が高く設定されているそうだ。
一方、ブータンにはドマという噛み煙草があり、血行が促進されて体が温まるので、高地に暮らすブータンの人々は古くから嗜われていて、若者の間ではカンナビスという大麻が広まっている。もともと豚のエサとして与えられていたこの草は、いたるところに自生しているので規制が難しく、対策に頭を抱えているとか。