芦屋釜

現場の帰りに『芦屋釜の里』を訪ねた。GoogleMapで観光スポットを探して見つけたのだが、芦屋釜には覚えがあった。むかしどこかで観たのだろうか。

館内は私ひとりだったので、施設の方が丁寧に説明してくださった。茶の湯の釜の重要文化財は9点あるが、そのうち8点が芦屋釜だそうだ。南北朝時代に起きたとされ、真形とよばれる端整な形と、胴部の優美な文様が京の貴人達に好まれ垂涎の的となった。でも江戸時代になると廃れてしまい、技術も失われてしまったそうだ。
1989年の『ふるさと再生事業』で使い道について募ったところ、芦屋釜の復興を願う意見があったので、芦屋釜を紹介する施設をつくり、『復興工房』と名付けた作業場も構えたそうだ。

ガクアジサイとランタナの花が、雨上がりの庭でしっとり咲いていた。