沈静効果があり、踏切や街路灯に設置すれば、飛び込みや犯罪の抑止になるとあちこちで実験や検証が行われたが、いまではまったく話題にのぼらない。本家グラスゴーでは、照明を白色へ戻し、代わりに防犯カメラを増設しているとか。私もすっかり忘れていたが、いま携わっている施設の駐車場に、青色防犯灯を設置せよとの命を受けたので、いまさらながら調べることに。
まず器具のことを知ろうとメーカーに問い合わせたが、「効果について検証行ったが、大した結果は得られなかった。だから弊社ではもう開発していない」他のメーカーも同様だった。
実験や検証を行った地域の報告書も読んでみた。たしかにある種の犯罪は減少したが、別の種類の犯罪が増加したそうだ。住民へのアンケートで一番多かった不満は暗いこと。画像を見ても明らかだが、具体的な数値でいうと、20Wの蛍光灯では、明るさが白色より1/3になってしまうとか。グラスゴーで青色をやめてしまったのは、暗くて犯罪者の顔がわからなかったからだとか。
そもそもグラスゴーで青色に代えたのは景観のためで、街が美しければ犯罪も減るだろうと考えてのこと。また、麻薬を注射するときに照明が青いと、静脈の青と重なって見え辛くなり、その気が失せるのではないかと。いすれもネット情報なので、真偽は定かではないが。