今朝のニュースより

LIXILが東京本社を移転するそうだ。ただ移転するだけなら気に留めないが、その理由に驚いた。コロナのせいで在宅勤務の普及が進み、現在出社率は10~15%程度だそうだが、収束後もこれを維持するそうだ。つまりコロナ前には戻らないということ。現在の本社ビルは60,000m2だそうだが、移転先として借りる予定は6,600m2。11%なので数字は合う。
大英断だが、もったいないとも思う。現在の本社ビルには一昨年に越したばかりだそうで、全面改修を行い、R&D機能を備えた新築も行ったそうだ。新築には各部門の技術の粋を集めたそうで、一般よりコストがかかっているだろう。思うように売却できればよいが。
在宅勤務でパソコンを利用する場合、セキュリティ対策はどうしているのだろうか。VPNや専用線を新しく契約しているのだろうか。それとも、もはや社内に物理的なサーバーはなく、データはすべてクラウドへ保存しているのだろうか。
得意先もクラウドサービスへ移行すると言っていた。ちかごろNASの調子がよくないので、壊れる前に先手を打つとか。どこのサービスか聞いていないが、『Google Workspace』を利用しているので、おそらく『Google Cloud Platform』にするのだろう。
社員4人の事務所でこれなのだから、多くの企業はクラウドサービスを利用、あるいは視野に入れているのだろうか。竹中工務店は『Amazon Web Services』を採用し、来年度中に全業務のデジタル化を図る計画だそうだ。今朝の日経クロステックに記事が上がっていた。
個人事業主にはAmazonは物品販売業でしかないが、Amazonのクラウドサービスは、任天堂やソニー銀行など名だたる企業が利用しているようで、冒頭のLIXILも利用しているとか。
竹中工務店といえば、大阪のIR事業へ出資することにしたそうだ。他に大林組、大成建設、大和ハウス工業、岩谷産業、大阪ガス、関西電力、近鉄、京阪、サントリー、JTB、ダイキン工業、南海電気鉄道、NTT西日本、JR西日本、日本通運、パナソニック、丸一鋼管、三菱電機、レンゴーが出資するそうだが、どの企業も設置や運営に関わる団体ばかり。
来年候補地が決まるそうだが、3か所のうちひとつは大阪となるだろうか。万博で注目を集めるだろうから、それに乗じて決まりそうな気がする。大阪市も勝算ありと考えているから、土壌改良に800億をつぎ込むことにしたのだろう。ずさんな管理のせいで血税がまた奪われる。