片道切符の旅

列車の車窓から景色を眺めるのが好きだ。いつも乗る列車から見る景色はまちの景色。さまざまな建物が流れていく。一方旅先の列車から見る景色は自然の景色。彼方まで広がる青い海や、緑一面の野山、さわやかな清流など。朝日や夕日が見られればドラマティック。
先日NHKで旅心をくすぐる番組が放送していた。『列島横断鉄道12,000kmの旅』。鉄道マニアのあいだで究極の鉄道旅行と呼ばれいる、最長片道切符の旅。全国の鉄道を一筆書きしながら、いかに長い距離を進むかというものだそうだ。
コンピュータではじき出された最長距離は、稚内駅から肥前山口駅までの1.2万km。これを関口知宏さんが42日間で制覇した。カズンが歌うやさしいテーマ曲が流れるなか、日ごとに異なる風景を楽しみ、日本の大きさや美しさをあらためて感じた。