献血を終う

2週間経ったので成分献血へ。前回は早目に行き、時間まで展望ロビーのベンチで過ごした。そこは人がおらず静かに過ごせるので、心拍数が下がるだろうと目論んだがダメだった。安静にしていても、鼓動を意識せずにはおれなかったので、緊張がほぐれなかったようだ。
静かだから意識してしまうのだと思い、今回は心拍数を下げる効果のありそうな曲を聴きながら過ごしてみたが、曲がおとなしいのでやはり意識してしまい、測ると100を超えていた。色々な感情が沸き起こったが、せっかくここまで来たのだから、と献血ルームを訪れた。
問診は初めての医師だった。心臓に関する部分を「あり」にしているので、具体的な症状を聞かれた。「ごく稀に脈が不規則に打つことがある。先日は経験したことのない動悸があったので病院へ行った。血圧が高く血液検査もいくつか引っ掛かったので、降圧薬を服用するよう勧められたが、運動と食事を頑張ると断った。6月に再検査をすることになっている」。
勧められたのであれば降圧薬を服用したほうがよい、と言うので疑問をぶつけた。降圧薬は服用していても献血できるそうだが、抗不整脈薬はできないらしい。なぜか?
治療を必要とする不整脈のある人は献血できない。採血時は通常と異なる血流が起こる。それが全血献血で15分、成分献血で90分も続けば、心臓へ悪影響を及ぼす可能性があるとのこと。
計測が終わっていた。いつも通りオーバーしていた。話しながらだったのでいくらか影響したかもしれないが、今回は粘らず諦めた。お願いしても医師は許してくれないだろう。
何の取り柄もない私が唯一社会へ貢献できる事だったが、ここで献血を終うことにした。