Nashville Tears

6年ぶりRumerの新譜。アルバムの契機を考えれば、ナッシュビルを掘り返すという意味だろうか。それともそのままナッシュビルの涙?John Andersonというカントリーミュージシャンの曲に同タイトルがあるようだが、本作に収録されていないのでやはり前者だろうか。
前作をリリースしたあと、アメリカ南部に建てた家で静かに暮らし、カントリーミュージックに夢中になったそうだ。注目されていない数多くのすばらしい曲を知り、隠れた宝石を探すうちにナッシュビルへと導かれ、ナッシュビルソングライターの殿堂入りを果たすHugh Prestwoodへたどり着き、彼の曲の数々に魅せられカヴァーアルバムの制作を決意したそうだ。
カントリーミュージックを進んで聴くことはないが、『Hard Times For Lovers』や『The Song Remembers When』は聴いたことがある。YouTubeで収録曲のオリジナルを聴いてみたが、どれも普遍的で、素朴なメロディや歌声が心地よい。そして、これらの曲を歌い上げる彼女の歌声は愛に溢れているようで、なんだかうれしそうに聴こえる。