ICチップ

仕事でブラザーのA3複合機を使っている。オフィスによくある高価なものではなくインクジェットだが、ファクスやスキャンがA3に対応しているのでこれで十分。ただこのところ紙が何枚も同時に送られてしまう。ローラーがダメになったのだろうか。
修理に出せば高そうだし、出している間仕事にならないので、いっそ買い替えるかと調べたところ、EPSONからも同じタイプが出ていた。EPSONは老舗なので間違いはなさそうだし、A4までだが両面印刷もできる。そしてこれが重要なのだが、排出された紙を受けるトレイがA3サイズ。いま使っているブラザーは短いので、何枚もプリントすれば自重で床に落ちてしまう。A3対応であればトレイもA3なのは当たり前。ブラザーはユーザーをわかっていない。
というわけでEPSONにしようとしたが、ある記事を読んでやめた。なんでもEPSONのインクにはICチップが組み込まれていて、純正インクでないと使えないようになっているそうだ。純正インクは高いので、いま使っているブラザーも安価な互換インクを使っている。調べたところICチップが搭載された互換インクがあるようだし、チップ情報を初期化する器具も出回っているようなので、高価な純正インクを使わずに済みそうだが、そもそもメーカーの姿勢が気に入らない。そうまでして高いインクを売りつけたいのか。というよりなぜあんなに高いのか。
ちょうど朝日新聞デジタルに、インクがなぜ高いのかという記事が掲載されていた。CANONは言葉を濁していたが、EPSONはきっぱり言い切っていた。「プリンターを安く提供し、消耗品であるインクカートリッジで利益を出す」ここまで正直だと笑うしかない。
仕方がないので、つぎもインクにICチップがついていないブラザーにするか。ただ最新機種でもあいかわらずトレイが短いのだが。