メダルの価値

アスリートはなぜメダルを噛むのだろう。中はチョコレートではないと確認するためか、それともカメラに対するアピールか。女性が噛む姿は微笑ましいが、男性が噛む姿は気持ち悪い。競技がヘビーになるほど気持ち悪さは度合いを増す。見るに堪えない。
アスリートに対してそうなのだから、市長とはいえ普通のおじいさんが噛むことは気持ち悪いの極致。鳥肌が立つ。それでなくてもあの方は生理的に受けつけない。みっともない格好や、言葉使いや顔。その顔にある口が開いてメダルを……想像するだけで卒倒する。
でも市長があのような行為に及んだのは、アスリートがしていたのを見て真似たわけで、メダルを噛んだアスリートにも非があるのだろう。人格によるのだろうが、メダルを噛むことなどありえないと考えるアスリートとは異なり、メダルを噛んだアスリートは、成績が唯一でメダルは副産物としか考えていないのかもしれない。だからウケを狙って噛んでしまうのだろう。「最大の愛情表現だった」とは口から出まかせで、市長も後先考えずウケを狙って噛んでしまった。いまさらかもしれないが、アスリートはメダルを噛むことをやめてはいかがか。
ついでに表敬訪問のような儀式もなくしてしまえばいい。利害関係がないのに、ただ地元だからという理由で、首長へメダル獲得を報告することに何の意味があるのか。それから首相の労いの電話もいらない。国民はSNSで労っているのだから、首相もそうすればいい。