BS日テレで大村雅朗さんの特番を観た。昨年地元の放送局が開局記念として製作・放送した番組を、明日の大村さんの命日に合わせて全国放送したのだそうだ。
大村さんのことは、松田聖子さんをあらためて聴くようになって知った。松本隆さんや松任谷由実さん、財津和夫さんなど名だたる作詞家や作曲家の中に大村さんの名前があった。調べると聖子さんのヒット曲のほとんどに作曲や編曲として関わっていた。興味を覚えたので『大村雅朗の軌跡1951-1997』を読んでみたが、38ページにもわたり記された参加楽曲の数々に驚いた。
番組では松本さんや財津さんらがインタビューに答え、八神純子さんや中島愛さんが当時のミュージシャンたちとライブを披露した。小室哲哉さんの手紙を紹介したり、渡辺美里さんが『マイ・レボリューション』について話していた。
最後は大村さんの遺作『櫻の園』。聖子さんがレコーディング中に泣き出したという再現シーンに目頭が熱くなった。松本さんが大村さんの墓参りをし、境内の桜を見上げながら大村さんを偲んだ。場面が変わり、公園が映しだされてあっとなった。大村さんが住んでいたアパートがいまは公園になっているそうだが、遠く道路の反対側に立つ鳥居に見覚えがあった。六本松にある護国神社だ。30年前仕事で福岡にいたころ神社のそばに住んでいた。『櫻の園』がBGMだったせいもあり、懐かしさに思わず涙がこぼれた。