宇陀・室生

ようやく訪れた宇陀市立公園室生山上公園芸術の森。遠いのでなかなか足が向かなかった。
モニュメントのデザインはダニ・カラヴァン。1998年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞し、おそらくその足ではじめてこの地を訪れたのだろう。完成は2006年。足かけ8年のプロジェクト。
地滑り対策として整備された7.8haの敷地は、周囲を山や樹々に囲まれ盆地のよう。そこに湖、ピラミッド、螺旋水路や竹林、太陽の塔などのモニュメントが点在している。
認知度が低いのか、遠いので足が向かないのか、来場者は多くないようなので、弁当持参でゆっくり過ごすなんていうのもよいかもしれない。

バスの発着場である室生寺も参拝。シャクナゲがちょうど満開で、カメラを抱えた参拝者でにぎわっていた。平成10年の台風で甚大な被害にあった五重塔は、元通りの姿に再建されていた。

行きのバスから見えた磨崖仏。帰りに途中下車をして拝観した。川向いにある大野寺のご本尊で、弥勒菩薩だそうだ。写真ではわかりづらいが、高さは13.6mもあるそうで、仏様のお顔もはっきり見える。いまから800年前に彫られたそうだが、こんなにきれいに残っているのは軌跡。