心が亡くなる

仕事に忙殺された一年だった。休みなく働き、身も心もとことん磨り減った。
思い出すと泣けてきて、情けなくなり、腹が立った。欲に駆られ、うまい話に乗り、結果こなせずいろんな方に迷惑をかけた。
友達が書いていた。忙という字は心をなくすと書くのだと。今年の私は心がどこかへ行ってしまっていた。体だけがなんとか留まり、日々の仕事を機械のようにこなしていただけだ。
もうこんなのはごめんだ。こんなことを続ければボロボロになってしまう。だから来年は自分にできる仕事だけをしよう。もしそれで仕事が減ってもかまわない。心がどこかへ行ってしまわぬよう、心が平穏であるよう。それが一番たいせつだと思う。
と書いたが、来年は埼玉から仕事をはじめる。はじめての仕事だが、今度は味方がいる。
今年は味方になってくれるはずの人がなってくれなかった。すべて任され、見て見ぬふり。とても辛かったし人間不信に陥った。
でも今度は大丈夫だろう。なんとかやれるはず。新天地なので楽しんでこよう。