雉女房

児童劇作家でありギャラリーTOMの代表である村山亜土さんの作。長い間眠っていたが、柚木沙弥郎さんが絵を添えてよみがえったそうだ。
物語は鶴の恩返しの類いだが、思いもよらない結末に不意を突かれ、おきじの献身に胸が詰まる。悲しいが清々しくもあり、読後は心が浄化される。
柚木さんの絵はどれも素敵だが、特にラストシーンは愛に溢れていて、心が震える。