音楽のちから

紅白歌合戦でスーザン・ボイルさんが歌っていた。すばらしい歌声に感動したが、テロップで流れる訳詞にグッと来た。いまの彼女と正反対だ。詞の内容など関係なく、理屈抜きにこの曲が好きなのかもしれないが、でもきっと詞の中の主人公に自分を重ねていたのだと思う。
スーザンさんもそうだが、先日テレビで放送した小田さんの『クリスマスの約束』などを見ると、音楽に敵うものなどないのではないかと思う。音楽はすべての人に感動を与えるが、建築に感動を覚える人はどれだけいるか。そういえば小田さんも大学で建築を学んだが、「知識者たちは、貴族的な方法で文明のうわずみを弄することくらいしか期待できない」と業界を批判し、『建築との訣別』という名の修士論文を叩きつけたのだとか。

今年の『クリスマスの約束』はとてもよかった。朝刊に掲載された見開き広告を見て、今年はいったい何をするつもりだろうとワクワクした。
自ら出演を依頼した、21組34名におよぶアーティストが一堂に会し、自分の曲をみんなで支え合い歌いつないでいく、22分50秒におよぶノンストップメドレーだった。
番組をはじめた2001年に、やりたかったが叶わなかった企画だそうだ。だから小田さんは感極まった。『今日もどこかで』を歌い終えるとこらえきれずに泣いた。ところが泣いているのは小田さんだけではなく、スキマスイッチの大橋君や、いきものがかりの聖恵ちゃんや、一青窈に中村中も泣いていた。みんな感極まっていた。JUJUやAI、Crystal Kayも出演していたが、普段はまったく聴かない彼女たちの曲も、ああして歌えば受け入れられる。音楽のちからはすごい。

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