サポート詐欺

父から電話。受話器の向こうが騒々しい。インターネットを閲覧していたが、急に画面がおかしくなり、警告音やアナウンスが流れ始めたとのこと。YouTubeで太った虎を見ていたと言うのだが、それでおかしくなるわけはなく、何かしらリンクをクリックしてしまったのだろう。母に変わってもらい、画面を撮影し送ってもらうと、案の定サポート詐欺だった。
久しぶりに見たサポート詐欺の画面は、昔に比べ手が込んでいるように見えた。その上警告音やアナウンスまで流れれば、パソコンに明るくない方は引っ掛かってしまうかもしれない。でも父はパソコンに無知なので、これらのメッセージを読んでもピンと来なかったようだ。電話をかけていないしどこもクリックしていないと言うので、「Ctrl」と「Alt」キーを押したまま「Delete」キーを押し、電源ボタンから再起動を選択しクリックしてもらい対処完了。
おかしな画面へ誘導するリンクをクリックしてしまった。あの画面はただのウェブページで、ブラウザを全画面表示にし、デスクトップやタスクバーを見えないようにされているだけ。様々なメッセージを表示し、警告音やアナウンスで不安を煽る。電話をかけてしまうと、画面を消すためと金銭を要求される。あるいは、画面を消すためとインストールさせられたソフトにより、パソコンに保存されている様々な情報を盗まれるかもしれない。このように父へ説明してみたが、「ふーん、ようわからん」とつれない返事。