BEV

画像:トヨタ

先日ラスベガスで行われたCES2022で、SONYは電気自動車のプロトタイプ『VISION-S 02』をお披露目し、『ソニーモビリティ』という新会社を立ち上げると発表。電動車へシフトしようとする世の中で、電機メーカーとして電気自動車の市場投入を本格的に検討するそうだ。
YouTubeで『VISION-S 01』の動画を観ていると、電気自動車を所有している方の実証動画がおすすめに現れるので、何本か観たところ勉強になった。例えば千葉から愛知の実家へ電気自動車で年末帰省する動画。鉄道だと3、4時間で済むだろうが、11時間もかかったとか。
充電スタンドがまだまだ少なく、混んでいると待たなければならない。マナーとして充電時間は30分だそうだが、守らない輩がいる。30分では満充電とはならないので、何度も充電しなければならない。冬はバッテリー性能が悪くなるので航続距離が減り、その分充電回数が増える。
バッテリー性能が向上し、充電設備が充実しなければ、電気自動車は普及しないだろう。前首相は1年前、「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と表明したが、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車は製造できるので、これも普及を妨げるのではないだろうか。
昨年末トヨタは、2030年までに電気自動車を30車種展開すると発表。そのうちの十数台が会場に展示されていたが、面白いほど共通していたのがヘッドライト。LEDの特性ゆえに細長い。ボディとともに、なんとかバリエーションをひねり出したとしか思えない。電動車は空気の取り入れが不要なのか、中列左右のレクサスなどは、グリルのないフロントに抑揚がない。
SONY『VISION-S 01』のデザインは好み。ボディに奇のてらいがない。ヘッドライトが細長くない。どこかポルシェを彷彿とさせる。バー状のLEDは中央のSが控え目に主張している。