ニュースを見て試してみた。FirefoxでApple Businessのサイトを開こうとすると、このような画面が現れ先へ進めない。「お使いのブラウザはサポートされていません」。でも下段に記された推奨ブラウザにはFirefoxの文字。システムのバグなのか、それとも文章が間違いなのか。
Firefoxを推奨しないサイトは他にもあるようで、ABEMA、minne、PayPay銀行、NHKプラス、hacomono、schooだそうだが、どれも利用していないし、そもそもFirefoxを使っていない。
いや、むかしはFirefoxを使っていた。前身であるNetscape Navigatorの頃からずっと愛用していた。でもいつだったか、ThunderbirdのハイパーリンクにFirefoxが反応しなくなった。調べても答えは見つからず、再インストールしても直らなかったので、使うことをあきらめた。
替わりにインストールしたのはChromeだった。当時はInternet Explolerが優勢だったが、アンチーなので選択肢になく、SafariはWindows版の開発を終了していた。
GoogleのプロダクトはGmailをたまに使う程度だったが、Chromeを使いはじめてからは、マップ、YouTube、カレンダー、Keepとさまざま使うようになった。これらはiOS版も用意されていて、エラーなく即時に同期するので、iPhoneでの文字入力が億劫な私にはうってつけだった。
StatCounterによれば、日本における最新のブラウザシェアは、Chrome49.72%、Safari27.71%、Edge13.33%、Firefox4.54%、IE1.23%、Samsung Internet1.1%だそうだ。
Safariの比率が高いのは、プリインストールされたiPhoneのシェアが65%もあるから。Edgeも同じで、IEの時代からWindowsへプリインストールされている。Firefoxはどのデバイスにもプリインストールされていないので、自らダウンロードし、インストールしなければならない。
Chromeに対しては、そもそも同じ土俵に立てていない。Firefoxを開発しているMozillaのプロダクトは、ブラウザのFirefoxとメールソフトのThunderbirdのみ。Thunderbirdにはカレンダーが内臓されていて、Googleカレンダーと同期できるそうだが、別途拡張機能をインストールしなければならないようだし、そもそもThunderbirdでGoogleカレンダーを見るだろうか。
Firefoxは生き残ることができないかもしれない。でもシェアが低いからといって切り捨てるのだろうか。推奨ブラウザをひとつ減らせば、労力やコストはどれほど削減されるのだろう。ブラウザは、テキストを読んだり、画像や映像を見たり、音声を聞いたりするものだが、ブラウザによってこれらの情報を閲覧する技術に大きな違いがあるのだろうか。
ところで、NHKプラスはFirefox非推奨なのに、NHKオンデマンドでは推奨となっている。どちらも映像を配信するものなのに、両者で仕組みが異なるのだろうか。また、NHKオンデマンドではChromeも推奨されているが、うちのChromeでは再生できない。それ以前の問題で、リンク部分でカーソルが指差しに変わるのに、クリックしても先へ進まない。
これがブラウザによって異なるということか。リンク先へ遷移するHTMLなど私でも書けるが、それだけで済まないプログラムになっているのだろう。