TINKER TAILOR SOLDIER SPY

邦題は『裏切りのサーカス』原題は映画を観ないと意味がわからないが、邦題のサーカスも同じ。劇場公開時は食指が動かなかったが、先日レンタルしたらとてもよかったので購入。
舞台は東西冷戦下のイギリス諜報部。とはいえ007やM:Iのようなアクションは一切なく、ゲイリー・オールドマン演じる主人公が、粛々と裏切り者を追い詰めていくという物語。
キャストはゲイリー・オールドマンやコリン・ファースをはじめ、『インセプション』のトム・ハーディ、『イミテーション・ゲーム』のマーク・ストロングやベネディクト・カンバーバッチ、『コンタクト』でS・R・ハデンを演じたジョン・ハートなど、そうそうたる渋メンたちはみな英国人。英国人の役者は独特の雰囲気がある。
原作者のジョン・ル・カレは元MI6所属だそうで、どうりで物語がリアルだし諜報部のインテリアが真に迫っていた。機能的で事務的なインテリアだが、細部を見ればモダンでとても惹かれた。惹かれたといえば、彼ら渋メンが身にまとうのはポール・スミス。細身の方も貫禄ある方も着こなしが素敵。そして主人公が乗る車はベージュのシトロエンDS21。たまらない。