Windows 11を試す

ラップトップのWindows Updateをチェックすると、Windows 11へアップグレードできるようになっていた。デスクトップは古くてアップグレードできないことを確認していたが、ラップトップは要件を満たしていたようだ。いまラップトップは使っていないので、気に入らなければ工場出荷状態へ戻せばよい。Windows 11を体験してみることにした。
ダウンロード開始からインストール完了まで1時間15分。再起動すると、更新プログラムをインストールしたときのようなプログレス画面が10分ほど続いたので、都合1時間25分。

再起動後すぐの画面。なるほどスタートボタンが中央に配置されている。隣りのウィジェットボタンとチャットボタンを非表示にすると、スタートボタンだけがぽつねんと中央にあるので笑ってしまった。みっともないのでこれまで通り左端に配置。
タスクバーが太い。日付と時刻が2段になっている。Windows 10でもインストール直後は太く、「小さいタスクバーボタンを使う」にして細くするが、その設定がなくなった。レジストリを触れば細くできるようだが、日付と時刻は2段のまま変わらず、見切れてしまうそうだ。
小さいタスクバーボタンにできないだけでなく、「タスクバーボタンを結合しない」もなくなった。理由はスタートボタンだろう。結合しなければ開くほどラベルが増えるが、中央配置だと左右に広がり、スタートボタンも一緒に動く。頻繁にラベルを増減すれば、スタートボタンが落ち着かないので、「常に結合、ラベルを非表示」しかできなくしたのではないか。

設定のホーム。サイドバーのアイコンがカラーになり、アクセスビリティが向上したと思うが、ボディ部分のアイコンはモノクロのままで、デザインもシンプルなまま。この差異には何か狙いがあるのだろうか。それともデザインを途中でやめてしまったのだろうか。

エクスプローラー。リボンが廃止されてシンプルになったが、効率が下がることになっていないだろうか。フォルダーの6つのアイコンはちんどん屋のようでみっともない。
WindowsはむかしからシステムやGUIの統制がとれていない。Windows 10でもっとも醜いのは『設定』。それまでは『コントロールパネル』だけだったが、パソコンに詳しくない人には扱いにくいので、わかりやすくしようと『設定』をつくったのだと思う。でも『コントロールパネル』をすべて移植することができず、あるいは端から統合するつもりはなかったのか、とにかく設定がふたつできてしまい、かえってわかりにくくなった。
Windows 11でも『コントロールパネル』は残っている。「すべてのアプリ」のWのところに5つあったツールフォルダーは、『Windows ツール』としてひとつに集約されてしまったようだが、それぞれのアイコンは昔のまま。陽の当たる部分は新しいが、日陰の部分は昔のまま。