はじまりのとき

久しぶりにアン・サリーさんのウェブサイトを訪ねると、デザインが新しくなっていた。プロの仕事と思われる、縦スクロールで1ページに収めるレスポンシブデザイン。流行りのふわっと表示も実装。テキストが小さくなく、レイアウトもゆったりしているのでおじさんにやさしい。
DISCOGRAPHYのページを見ると、ニューアルバムがリリースされたばかりだった。ライブ会場にて販売とあるが、その下にBuyボタンがあるので、いつものSONG X JAZZのページへ飛ぶのだろうと思ったら、『ANN SALLY SHOP』というBASE利用の販売サイトが現れた。
7枚目の『fo:rest』からSONG X JAZZでリリースしてきたが、本作は別のレーベルからリリースするのだろうか。SONG X JAZZのウェブサイトを訪ねてみたが、新譜はおろか旧譜も見つからなかった。サイトがどこかしら閑散としていたが、何かあったのだろうか。
届いたニューアルバムは、クッション封筒に封入され、クリックポストを利用していたが、それで十分。送料が抑えられるので助かる。他店もぜひ倣ってほしいところ。
13曲中10曲がオリジナルとはめずらしい。コロナ自粛の賜物と言えば叱られるだろうか。でもそのおかげでシンガーソングライターとしてのアンさんを堪能できた。LITTLE TEMPOの演奏が軽快な『かぞくのじかん』、ギターとのシンプルなデュオに仕立てたホージー・カーマイケルの『Stardust』、楽しそうな食卓の光景が目に浮かぶ『夜の帳が降りてきたら』、『あの河のほとり』はニューオリンズへの郷愁を誘う。『夜明け前』も素敵。
セルフライナーノーツが『note』に連載中。毎週1曲づつ紹介されるが、昨日は『あなたのギターになりたい』だった。ショーロクラブの笹子重治さんやストリングスのこと、コロナのせいで海外で演奏できない気持ちを込めた詞のことなどが書かれていた。
クレジットは(P)&(C) 2022 Ann Sally。(C)はよく見るCopyrightだが、(P)はPhonogramを示すそうで、音声記録の著作権=原盤権だそうだ。つまり本作は自主制作盤。商品番号も001。既存レーベルに属することをやめ、ご自身のペースで制作、リリースすることにしたようだ。

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