住まいの基本を考える

自粛は解けたが出かける気分でないので、このごろはもっぱら読書をしている。仕事が忙しくずいぶん長い間読書をしていなかったが、いまは落ち着き心も平穏に戻ったので、増え続ける積読本を解消すべく手当たり次第に読んでいる。
堀部安嗣さんの建築が好きで、デビューのころから追いかけている。自分と年齢が同じで、あちらが一流ならこちらは五流。憧れの同級生のように思っている。
ずいぶん前に彼が事務所のウェブサイトを開設したとき、出来についてメールを送ったことがある。ご自身で作られたとお見受けしたので、自分の経験を交えながらアドバイスのようなものを記したと思う。一方的なメールのつもりだったが、しばらくして返事が届いた。データが残っていないので詳細は忘れたが、可笑しい内容だったので、それ以来勝手に親近感を覚えている。
彼の建築はファッション誌へ乞うようなフォトジェニックなものではない。かといって『木の家』を謳うようなスタンダードなものでもない。近年はパッシブデザインや温熱環境にも取り組み、意匠との融合に取り組んでいて、それがなんだかうれしい。
ページ数は多くないが、本著には彼の最新の思考が詰められている。くどい部分もあるが(ごめんなさい)、それは真摯な気持ちがあふれているということだろう。

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