FASE

アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが主宰する、ベルギーのコンテンポラリーダンスカンパニー『Rosas』。ネットで本作を観て一目ぼれ。スティーヴ・ライヒの『Piano Fase』『Come Out』『Violin Fase』『Clapping Music』に合わせて踊るというもの。ネットの映像は画質が悪かったので、きれいな状態で観たいとソフトを手に入れたが、ほとんど同じだった。
モダンダンスや表現主義的なダンスはどうにも苦手。うまく理解できない。でも『FASE』のダンスは面白い。ライヒの音楽がそうであるように、踊りが繰り返され、位相され、共鳴している。『Piano Fase』での振り子のような手足の運びや、壁に映しだされる影の動きに感嘆する。ロケーションやセットなど、映像作品としての演出もすばらしい。