Hwyl

先日映画館で『ラストエンペラー 4Kレストア版』を観賞したが、用意しておいた『イベント割ムビチケ作品共通券』が使えなかった。古い作品だし、料金も安かったからだろうか。
当てが外れてしまったが、チケットの有効期限は今月一杯。早く使ってしまおうと上映中の作品を調べたが、これといったものはなく、消去法で『ドリーム・ホース』にしたのだが、この作品にしてよかった。美しい馬と美しいウェールズ、興奮と感動、そして少しの笑いと涙。
生まれ持った素質と調教のおかげだろうか、すぐに頭角を現した。裕福な馬主の馬を負かすシーンは痛快で、大怪我から復帰し、最後は優勝してしまうのだから感動して当然。元気をもらった。ウェールズは歌の国だそうで、エンドロールの合唱シーンも愉快で楽しかった。
監督はユーロス・リン。主にテレビで活躍されている方のようだ。ベネディクト・カンバーバッチが出演する『SHERLOCK』が好きで観ていたが、そこでも監督をされていたようだ。
主人公を演じたのは、『シックス・センス』で男の子の母親役だったトニ・コレット。『ナイトメア・アリー』では読心術師を演じていた。会計士の妻を演じたのは、『ラブ・アクチュアリー』でスタンドイン女優としてラブシーンを演じた方だった。20年近く経つので気がつかなかった。そのシーンで相手役だったのがマーティン・フリーマン。『SHERLOCK』でワトソン博士を演じ、『ホビット』3部作でビルボ・バギンズを演じた。好きな英国人俳優のひとり。
監督をはじめキャストのほとんどがウェールズ出身だそうだ。会計士役の方はイングランドだが、父方の祖父母はウェールズだそうだ。トニ・コレットだけがオーストラリア出身。
カバーに惹かれてパンフレットを購入すると、知りたかった単語の綴りが載っていた。「儲けが目当てではなく、胸の高鳴りを求めてほしい」という印象的なセリフがあるのだが、ウェールズ語で胸の高鳴りを「ホウィル」というそうだ。公式サイトで紹介されていた。
読みが面白いので綴りを知りたかったが、公式サイトにそこまで載っておらず、ネットを検索してもヒットしなかった。それがパンフレットに載っていたので喜んだが、綴りを見てハッとした。うちにある香水の名前と同じだった。商品のウェブページに、気力や活力を奮い立たせる感覚という意味のウェールズ語だと書いてあった。でもこちらの読みは「ヒュイル」。