夢売るふたり

西川監督の作品を観るたび、生きているのだとしみじみ思う。
主演は松たか子さんと阿部サダヲさん。夫婦で営んでいた小料理屋が火事で焼失し、再建の資金を調達するため、夫(阿部サダヲ)を不幸な女性たちの心に忍び込ませ、金をだまし取ろうと企てる。次から次へとうまくいき、新しいお店の工事もはじまったが、夫婦関係はギクシャクしてしまう。一方騙された女性の一人が詐欺に気がつき、夫はあえなくご用となる。
主役おふたりの演技はとてもよかったが、松たか子という人はどうにも察しがたい。いろんな演技をするが、その表面にはうっすらと靄がかかっているような気がする。その靄は品のせいなのだろうか。名家に生まれ育った品が現れているような気がする。
騙された女性たちが豪華だった。田中麗奈、倉科カナ、鈴木砂羽、安藤玉恵、江原由夏、木村多江、村岡希美、猫背椿。男優陣は伊勢谷友介、古舘寛治、香川照之、笑福亭鶴瓶など癖のある俳優ばかり。鶴瓶は詐欺に気づいた女性が依頼した探偵役だったが、前作同様はまり役だった。

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