物心ついたのは80歳

柚木沙弥郎・熱田千鶴著『柚木沙弥郎のことば』。編集者である熱田千鶴さんが、柚木さんへ行ったインタビューや、お茶の時間の二人のおしゃべりなどが収録されている。柚木さんを知る術は多くないので、昨年出版された『柚木沙弥郎との時...

ベロシップ

平野レミ著『家族の味』。カバーが明快で清々しい。レミさんによく似合っている。レミさんのことは、和田誠さんの奥様だから知っているという程度だった。シャンソンは聴かないし、料理らしい料理をしないので、彼女の料理本を読んだこと...

地味の中にある滋味

ようやく読み終えた『居心地のよさを追い求めて-建築家・永田昌民の軌跡』。文字が小さいので萎えてしまい、なかなかページが進まなかった。永田さんを知ったのは鬼籍に入られたあとだった。雑誌『住む』に連載中だった大橋歩さんの日記...

スクリーンが待っている

制作のことが書かれていると知り、映画を観る前に読んでおこうと手に入れた。原作との出会いを書いた『恋』、福祉事務所や婚活パーティへの取材を書いた『出会い』、映画を取り巻く環境の変化を書いた『時代』、ロケ撮影の困難さを書いた...

美しく散乱する台所

中村好文著『百戦錬磨の台所 Vol. 1』。中村さんのアトリエが手がけた住宅の中から、明月谷の家、つのだ夫妻の家、休寛荘、Hanem Hut、レミングハウスの台所を紹介。台所を紹介した本は数あれど、その台所をつくった(設...

快人 藤森照信

藤森照信さんの『建築が人にはたらきかけること』。さるウェブサイトに掲載している藤森さんと小田和正さんの対談でこの本に触れていて、引用部分に興味を覚えたので読んでみた。映像などで見る藤森さんはポジティブな印象だが、大学時代...