住宅減税

住宅取得に関する税金の軽減措置が見直されるそうだ。これまでは新築に有利だった住宅減税。たとえば住宅ローン減税は、木造で20年、鉄骨造やコンクリート造で25年以内の建物でなければ適用されなかったが、来年度からは、築年数に関係なくすべての住宅に適用されるとか。
新築物件がなくなることはないだろうが、これからは中古住宅が増えるだろう。日本の全住宅に対する中古住宅の割合は11%。ちなみにアメリカは76%、イギリスは88%が中古住宅だとか。
ヨーロッパなどでは建物を壊したり外装を変更できないところがたくさんある。そうすることによって都市に歴史や文化が蓄積される。日本もスクラップアンドビルドはもうやめて、これからは良質な中古住宅を確保しなければならない。そのためには耐久性のある躯体や、インフィルを自由につくり変えながら住み継いでいけるような設えが必要だ。
住宅減税に併せ、居住用住宅の買替特例、住宅用資金の相続税の特例、住宅用資金の贈与税の特例、登録免許税の軽減措置、不動産取得税の特例などが見直されるそうだ。

ICHIRO

今朝はテレビに釘付けだった。イチローが前人未到の快挙を成し遂げる瞬間を目にした。
第1打席でジョージ・シスラーの記録に並び、第二打席でその記録を打ち破ったのだ。
とても感動した。観客やチームメイトの拍手喝采を浴び、はにかみながらも少し涙腺が緩んでいる姿を見て、こちらの涙腺もつられて緩んだ。
記者会見での彼の言葉。「自分自身の可能性をつぶさないで欲しい。自分自身の持っている能力を生かせれば、可能性はすごく広がると思う」心に染みた。
残りあと2試合。260本を超え、更なる記録を打ち立ててほしいと願っている。

毎日歳をとる

このところ頭痛と肩こりに悩まされている。毎日のように起き、ひどいときは何も手がつけられないほど。頭痛薬を飲んだり、マッサージをしたり、湿布を貼ったりするが、一向に改善する気配がないので、はじめてカイロプラクティックを受けることにした。
施術は約1時間。前半は全体の筋肉をほぐし、後半で痛むところを集中的に治療する。そして最後に腰と首の骨をボキッとやっておしまい。痛かったが気持ちよかった。
終わったあとは何となく楽になったようだった。運動不足と姿勢の悪さから体が相当固まっているそうで、数回は通ったほうがよいとのことだった。
普段は歳のことなど忘れていて、いつまでも若いと思っているが、体は日々衰えている。

UGLY FLOWER

先日購入した雑誌『アイデア』で紹介されていた『醜い花』。書店で思い出して手に取ったが、そのまま中も見ずにレジへ向かった。
ページ数にしてたったの41ページ。半分は英訳なので正味20ページ。白段ボール紙に箔押しした函に納まっていて、銀クロスのカバーに文字が箔押しされている。紙もとても上質で、ページが袋状に綴じられている。なんて素敵な造本だろう。
演出は原研哉さん。文は原さんの盟友・原田宗典さん。挿絵は画家の奥山民枝さん。
物語のキーワードは、生の意味、存在の意義、あいかわらずの人間の愚かさといったところか。明快な文章に、奥山さんの挿絵が恐ろしくも美しい。

アップリケ

画材店で模型材料を入手し、大丸ミュージアムで『宮脇綾子の世界』展を鑑賞。帰りに先日オープンしたアップルストア心斎橋へ立ち寄った。
宮脇綾子さんのアップリケは『あまから手帖』の表紙で知っていたが、実物を見るのははじめてだった。木綿やフェルト、タオルや藍染めなどの端切れを自由自在に組み合わせた作品は、どれも愛らしくて楽しくてモダン。『色紙日記』や『はりえ日記』は、1967~1969、1971~1990のあいだ一日も欠かさずつけられていたそうで、全部で70巻にもなるそうだ。水彩画や作品のスケッチなども描かれていて、これだけで立派な作品となっていた。
それにしても、宮脇家はなんて素敵な家族なのだろう。綾子さんの夫は画家の晴さん、息子には檀さんがいて、孫には彩さんがいる。
帰りに書店へ立ち寄ると、思いがけず素敵な1冊を見つけた。雑誌『アイデア』の最新号で、一冊まるごと原研哉さんの特集。14,000字におよぶロングインタビューが楽しみ。

クラフト・エヴィング商會

クラフト・エヴィング商會という名の創作ユニットがいる。まるでいにしえの貿易会社のようだが、執筆や、装丁や、グラフィックデザインをご夫婦で手掛けている。
クラフト・エヴィング商會名義の著作は、あまりにノスタルジックでマニアックなので少し取っつきにくいのだが、吉田篤弘さんが書く小説は好んで読む。
彼らのことを知ったきっかけは、友人が薦めてくれた『つむじ風食堂の夜』物語はもちろん、タイトルや装幀、帯の言葉に惹かれた。前日譚ともいうべき『フィンガーボウルの話のつづき』もよい。16の短編が収められているが、まったく別の物語というわけでもなく、すべてが微かにつながっている。そのつなぎとなるのがビートルズの『ホワイトアルバム』。センスがよい。
そういえば村上春樹さんの新作が発売される。『アフターダーク』とは何やら不穏な響き。カバーのグラフィックにも違和感を覚える。直訳すれば闇のあと。『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のような物語になるのだろうか。