ほほ笑みはアルバムの中へ

上田義彦さんの新しい写真集。『at Home』―13年間の家族の記憶。ご本人が撮影したご家族の写真を収めたものだが、驚いたのは、上田さんの奥様は桐島かれんさんだったということ。いま流れているお茶のCMを見るたび、あいかわ...

住まいの祖形

料理ができればよいのにと思う。いろんな器やキッチン雑貨を買い揃えられる。キッチン雑貨といえば、ずっと前から気になっているバターケースがある。山桜の厚い板をくり抜いただけの簡素なつくりで、仕上げもオイルと蜜蝋ワックスを塗り...

奇跡の愛の物語

日々の暮らしがたとえつまらなくても、その日の出来事や思ったことは、記憶の片隅に残るもの。でもこの小説の主人公はそういうわけにはいかない。小川洋子著『博士の愛した数式』事故のせいで記憶が80分しか持たなくなった初老の数学者...

中心のある家

くうねるところにすむところシリーズ。これまで9冊出ているが、手元に置きたいと思って購入したのは2冊。そしてこれが3冊目の最新刊。阿部勤さんの『中心のある家』阿部さんのご自宅を紹介したものだが、この住まいがとても大好き。敷...

人類と建築の歴史

著者は縄文人と呼ばれている。職業は建築史家。建築の歴史を研究しているが、他の歴史家が近代以降の建築に興味を持っているのに対し、彼は近代以前はおろか、人類が誕生した時代にまで遡り、情熱を注いでいる。歴史家でありながら設計に...

感動しい

このごろはエッセイばかり読んでいたが、久しぶりに小説を読みたくなった。それでいろいろ探して『四日間の奇蹟』にした。GWかけてゆっくり読もうと考えていた。休み前は忙しく、心身ともに疲弊していたし、噛みしめながら読みたかった...